イモリを育てる 2019年の活動  祝10周年!
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始動!「いもりの里」事業

  研究・教育用アカハライモリの大規模養殖/谷津田・里山環境の復元の試み「いもりの里」事業が茨城県取手市で始動しました。 

[背景と経緯]
  里山に囲まれた谷合いの湿地(谷津田)は、かつては水田として利用されていましたが、農機具の導入が困難な上、絞り水(冷たい湧水)のため稲の生育に適さず、多くが耕作放棄地となっています。近年、谷津田は絶滅を免れた希少生物の隠れ家として注目されるようになり、コメ生産の場からサンクチュアリへとその位置づけが変わりつつあります。しかし、産業廃棄物の不法投棄は止まず、埋め立てによる駐車場/宅地化の危険にもさらされています。こうした現状の中、都市行政や地域住民は、これを如何に防ぎ、如何にして谷津田・里山の自然を『地域の宝』として復元し次世代に継承していくか、これらの課題の解決に向け方途を模索しています。茨城県取手市も例外ではありません。取手市には貝塚地区と高井地区に広大(24ha超)な谷津田・里山があります。
  井守(イモリ)は、谷津田に生きる水棲動物の代表であり、生命科学の教育や研究において極めて有用な実験動物です。しかし、生息数は減少し、2006年に準絶滅危惧種として登録されました。このため、如何にして今後研究・教育用イモリを安定的に確保するかが緊急の課題となりました。イモリネットワークは、課題解決に向けてイモリの保護・保全活動を開始するとともに、研究・教育用資源化(バイオリソース化)に向けて野外での大規模養殖の可能性を模索し始めました。
  イモリネットワーク・筑波大グループは2007年から取手市・NPO法人・次世代教育センターと連携し、イモリを題材にした生命環境科学教育「いのちの話」を行ってきました。その縁もあり、取手市に研究・教育用イモリの養殖を前提とした谷津田・里山の復元・維持構想(仮称「いもりの里」構想)を提案いたしました。すなわち、基盤整備以前(昭和40年代)の谷津田・里山環境を復元し、  そこで研究・教育用アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)を養殖するという構想です。
近年、谷津田・里山の保護・保全の取り組みが広がりを見せ、かつての動物(メダカ、ゲンゴロウ、ホタル、タガメ、ドジョウなど)も水辺に戻りつつありますが、残念ながらイモリの姿はありません。取手市でも未だイモリの姿は確認されておらず、一方でアメリカザリガニなど特定外来生物による生物相の貧困化が進んでいます。すなわち、イモリを養殖するとは、こうした悪条件の中、上質の自然環境を人力で復元する試みに他なりません。これには、我々学術サイドの知恵と経験、地域住民・ボランティア、行政の連携・協力が不可欠です。
  我々は2度の住民説明会と市民公開講座「井守から見る生命の不思議(2009年2月21日)(筑波大学・大学院生命環境科学研究科・研究プロジェクト経費による支援)」を開催しました。そして、住民・地権者の協力の下、事業計画案も定まり、2009年10月28日に取手市に住民協議会「いもりの里協議会」が設置され、計画がいよいよ始動しました。
  なお、イモリ養殖池事業は文部科学省・科学研究費補助金(21300150; 24240062)、筑波大学・社会貢献プロジェクト(平成21年度〜)、取手市一般公募補助事業(平成22年度〜)等において支援されております。

 いもりの里の2019年度、年間行事予定 こちら


9月15日(日)  イベント「稲刈り」を開催しました。
 
  参加者:
   ・一般       46人(子ども25人/大人21人)
   ・市民ボランティア  2人
   ・市役所        4人
   ・大学         8人
   ・地元         9人
   ・事務局        1人
    合計        70人



8月25日(日) 変態したての幼体18匹を、隣接する竹林に放しました。


8月18日(日)  イベント「竹細工(竹水鉄砲づくり)」を開催しました。
 
  参加者:
   一般4人(子ども2人、大人2人)
   市民ボランティア1人
   大学1人
   地元2人
   事務局1人
   合計9人



8月02日(金) 変態したての幼体51匹を、隣接する竹林に放しました。
 


7月27日(土)  イベント「星空の下の講演会&灯火観察会」を開催しました。
 
 講演会講師: 後藤 雄介 先生(ミュージアムパーク 茨城県自然博物館)
    日本に棲む身近な動物の話や、クマの生態についておもしろい話をたくさん聞かせていただきました。
    特にクマの糞のにおいは初めて嗅ぎました。また、クマに付けたビデオカメラの映像は驚きでした。
   

 灯火観察会講師: 八畑 謙介 先生(筑波大学・生命環境系)
    ・林 利有樹 (ハヤシ トシアキ) さん 生物資源学類1年
    ・平田 皓大 (ヒラタ アキヒロ) さん 生物学類3年
    ・若島 朋幸 (ワカシマ トモユキ) さん 生物学類3年
    ・長谷部 有紀 (ハセベ ユキ) さん 生物学類4年

 参加者:
   一般         12人(子ども:6人 ・大人:6人)
   市民ボランティア   1人
   地元          2人
   大学         14人
   講師          1人
   事務局         1人
   合計          31人


   


7月03日(水) イモリを放流しました。

  変態前の幼生(1か月以内に変態見込)を94匹、飼育籠の約半数から出し、籠のすぐ近くに放しました。
  また、同じ籠にいた変態したての幼体7匹を、隣接する竹林に放しました。
  空いた籠には新たに幼生(200匹以上)を数30-40匹ずつ入れました。



6月16日(日)  イベント「土壌生物観察会」を開催しました。
 
 講師:八畑 謙介 先生(筑波大学・生命環境系)
     谷山 慎治 さん(筑波大学・教育研究科1年)
     松崎 みなみ さん(筑波大学・教育研究科1年)
     依田 剛明 さん(筑波大学・生物学類3年)
     内山 龍人 さん(筑波大学・生物学類2年)
     氏家 太 さん(筑波大学・生物学類2年)
     高野 季樹 さん(筑波大学・生物学類2年)

 参加者:
    ・一般          44人(子ども26人 大人18人)
    ・市民ボランティア    2人
    ・地元           1人
    ・大学           9人
    ・事務局         1人
    合計           57人

   




6月06日(木)  またイモリが見つかりました。向かって左奥の普段水がない池で、ザリガニが増えている池です。幼生を飼育している籠の近くに放しました(報告:大溝さん)。

 今度もメスで、これまでに見つかっていない個体です。今年は、明らかにlこれまでとは異なり、定着個体が水田近くに集まっているようです。
 もちろん、このメスは田植えの際に放流した個体とも異なります。大溝さん曰く「憎たらしいぐらいふてぶてしい、立派なイモリ」だったそうです。
 
     


5月26日(日) イベント「田植え」を開催しました。
 大溝さんが育てたイモリを皆で放流しました。

  参加:
  一般         32人(子ども 18人・大人 14人)
  市民ボランティア  2人
  市役所        4人
  地元        11人
  大学         7人
  事務局        1人
  合計        57人

 
     


5月13日(月) アライグマが罠にかかりました(報告:大溝さん)。
 取手市環境対策課の皆さんが対処してくださいました。ありがとうございます。


5月11日(土) アズマヒキガエルのオタマジャクシが変態しました(報告:山田さん)。
 カルガモに食べられる前に大きくなれてよかったです。



5月9日(木) 向かって左奥の普段水がない池で別のイモリが見つかりました。今度もメスです(報告:大溝さん)。
 幼生を飼育している籠の近くに放しました。
 籠の近くに別のイモリが死んでいました(ショック!)。


5月5日(日) イベント「どろんこ田んぼ運動会」を開催しました。

  参加:
  一般          28人(子ども 13人 ・ 大人 15人)
  市民ボランティア   2人
  市役所         3人
  大学          4人
  地元         10人
  事務局        1人
  合計         48人
 
     


4月18日(木) 幼生を育てている籠の近くで、別のイモリが見つかりました。今度はメスです(報告:大溝さん)。

 この時期に、同じ場所で、オス(4月14日)とメスが見つかるのは初めてです。繁殖のために集まっているとしたら嬉しいです。
 興奮です!調査を続けます。

 


4月14日(日)イベント「餅つき」を開催しました。

 参加者:
  一般          27人(子ども16人/大人11人)
  市民ボランティア   2人
  地元          10人
  市役所         3人
  大学          1人
  事務局        1人
  合計          44人
 

 ザリガニを駆除していたら、幼生を育てている籠の下の水路で、イモリが網にかかりました。5cmほどのオスです。(報告:大溝さん)

 用水路からこのような自然なシチュエーションで見つかったのは初めてかもしれません。凄いかも。


3月26日(火) アライグマの成獣が1頭、罠にかかりました。最近、大きな足跡が確認されていました。24日には糞も確認されました。3月25日夕方から3月26日の昼までに入った模様です (報告:山田さん)。

取手市環境対策課に対応を依頼しました(山田・丸尾)。




3月24日(日)イベント「デイキャンプ」を開催しました。

 参加者:
  一般        29人(子ども 16人 大人 13人)
  市民ボランティア  2人
  大学         2人
  地元         1人
  事務局        1人
  合計        35人
 


3月20日(水) 4-5日前からアカガエルの卵塊がばらけて中の黒い本体はなくなっていましたが、オタマジャクシは見つかりませんでした(報告:山田さん)。



3月09日(土) 田植えをする水田のうち一番奥の水田にアカガエルの卵塊が3つ確認できました(報告:山田さん)。



2月17日(日)イベント「イモリの学習会・いもりの里親」を開催しました。
 講師:丸尾文昭先生、千葉研究室の皆さん(D2 Yu Zhan-Yang; 大学院研究生 Chen Xutong; B3 越後谷和樹)
  
 参加者:
  一般       31人(子ども 14人 大人 17人)
  市民ボランティア  2人
  地元        2人
  大学        4人
  事務局       1人
  合計       40人
 



1月27日(日)イベント「鳥の観察会」を開催しました。
 講師:山田利光さん
  
 参加者: 
  一般        13人(子ども5人・大人8人)
  市民ボランティア  2人
  地元         3人
  大学         2人
  事務局       1人
  合計        21人