イモリを育てる 2017年の活動
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始動!「いもりの里」事業

  研究・教育用アカハライモリの大規模養殖/谷津田・里山環境の復元の試み「いもりの里」事業が茨城県取手市で始動しました。 

[背景と経緯]
  里山に囲まれた谷合いの湿地(谷津田)は、かつては水田として利用されていましたが、農機具の導入が困難な上、絞り水(冷たい湧水)のため稲の生育に適さず、多くが耕作放棄地となっています。近年、谷津田は絶滅を免れた希少生物の隠れ家として注目されるようになり、コメ生産の場からサンクチュアリへとその位置づけが変わりつつあります。しかし、産業廃棄物の不法投棄は止まず、埋め立てによる駐車場/宅地化の危険にもさらされています。こうした現状の中、都市行政や地域住民は、これを如何に防ぎ、如何にして谷津田・里山の自然を『地域の宝』として復元し次世代に継承していくか、これらの課題の解決に向け方途を模索しています。茨城県取手市も例外ではありません。取手市には貝塚地区と高井地区に広大(24ha超)な谷津田・里山があります。
  井守(イモリ)は、谷津田に生きる水棲動物の代表であり、生命科学の教育や研究において極めて有用な実験動物です。しかし、生息数は減少し、2006年に準絶滅危惧種として登録されました。このため、如何にして今後研究・教育用イモリを安定的に確保するかが緊急の課題となりました。イモリネットワークは、課題解決に向けてイモリの保護・保全活動を開始するとともに、研究・教育用資源化(バイオリソース化)に向けて野外での大規模養殖の可能性を模索し始めました。
  イモリネットワーク・筑波大グループは2007年から取手市・NPO法人・次世代教育センターと連携し、イモリを題材にした生命環境科学教育「いのちの話」を行ってきました。その縁もあり、取手市に研究・教育用イモリの養殖を前提とした谷津田・里山の復元・維持構想(仮称「いもりの里」構想)を提案いたしました。すなわち、基盤整備以前(昭和40年代)の谷津田・里山環境を復元し、  そこで研究・教育用アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)を養殖するという構想です。
近年、谷津田・里山の保護・保全の取り組みが広がりを見せ、かつての動物(メダカ、ゲンゴロウ、ホタル、タガメ、ドジョウなど)も水辺に戻りつつありますが、残念ながらイモリの姿はありません。取手市でも未だイモリの姿は確認されておらず、一方でアメリカザリガニなど特定外来生物による生物相の貧困化が進んでいます。すなわち、イモリを養殖するとは、こうした悪条件の中、上質の自然環境を人力で復元する試みに他なりません。これには、我々学術サイドの知恵と経験、地域住民・ボランティア、行政の連携・協力が不可欠です。
  我々は2度の住民説明会と市民公開講座「井守から見る生命の不思議(2009年2月21日)(筑波大学・大学院生命環境科学研究科・研究プロジェクト経費による支援)」を開催しました。そして、住民・地権者の協力の下、事業計画案も定まり、2009年10月28日に取手市に住民協議会「いもりの里協議会」が設置され、計画がいよいよ始動しました。
  なお、イモリ養殖池事業は文部科学省・科学研究費補助金(21300150; 24240062)、筑波大学・社会貢献プロジェクト(平成21年度〜)、取手市一般公募補助事業(平成22年度〜)等において支援されております。

6月18日(日) イベント「土壌生物観察会」を開催しました。
 講師:八畑 謙介 (筑波大)
     赤石 裕美恵 (筑波大学・大学院教育研究科教科・教育専攻理科教育コース 2年)
     長谷部 有紀 (筑波大学・生命環境学群・生物学類 2 年)
     川本 晟司 (筑波大学・生命環境学群・生物学類 2 年)
     寺田 昂平 (筑波大学・生命環境学群・生物学類 2 年)
 
 参加者:
  一般          46人(子ども 25人 ・大人21人)
  市民ボランティア   3人
  大学          6人
  地元          1人
  事務局         1人
  他(取手市取材)   2人 (魅力とりで発信課)
  合計         59人


トホシテントウ 

ヤマトシリアゲ 

ゴマダラカミキリ 
 
ムラサキシジミ
 
ムネクリイロボタル(仮)
 

ノコギリクワガタ♂♀
 
 
ツマキヘリカメムシ(仮

タマヌキケンヒメバチ(仮)
 


5月30日(火) いもりの里の様子(報告:丸尾)

  5/21にアライグマの新しい足跡が見つかったため、左奥の方(何頭もかかったあたり)に箱罠を設置しました。ほぼ毎日チェックして、先週はイタチ?を放獣しました。

  5/30午前中にエサをまいて、今朝チェックしたら罠が壊されてエサがなくなっていました。(穴も掘ってあります。)すごい力です。

  週末時間のある時に、補修・補強してまた再開します。



5月28日(日)イベント「田植え」を開催しました。

参加者: 
 一般        42人(子ども 23人 ・大人 19人)
 市役所        4人
 市民ボランティア  4人
 大学         5人
 地元        10人
 事務局        1人
 合計        66人




5月07日(日)イベント「どろんこ田んぼ運動会」を開催しました。

参加者: 
 一般          51人(子ども 28人 ・ 大人 23人)
 市民ボランティア  4人
 市役所        4人
 大学          2人
 地元          20人(子ども  4人 ・ 大人 16人)
 事務局         1人
 合計          82人




5月2日(火)いもりの里の様子(報告:山田さん)

 新緑がまぶしくはやくも初夏です。 
・イタチ(体長30cm)がいました。
・オオスズメバチが、単独でヤナギの樹液を吸いに来ていました。体長45mmで大きくおそらく女王バチと思われます。標本用に採取しました。
・ホウチャクソウが満開です。


イタチ?

ホウチャクソウ



オオスズメバチ(女王蜂?)

タンポポとハルジオン



4月23日(日)いもりの里の様子(報告:山田さん)

 本格的な春到来です。今、ウワミズザクラの花が見事です。ウラシマソウも多く咲いています。クロコノマチョウも初見。


ウラシマソウ

クロコノマチョウ

スミレ

ドングリの花

ムラサキケマン

ウラミズザクラ


4月16日(日)イベント「餅つき」を開催しました。

参加者: 
 一般         71人(子ども 34人  大人 37人) 
 市民ボランティア  4人
 地元         13人
 市役所        3人
 大学         2人
 事務局       1人
 合計        94人


 

林床で飼育中のイモリの状態を調査をしました。

 2016年7月 8日変態 5匹 → 7月30日 5匹 → 2017年4月16日 3匹 
 2016年7月 8日変態 3匹 → 7月30日 3匹 → 2017年4月16日 3匹 
 2016年7月16日変態 4匹 → 7月30日 3匹 → 2017年4月16日 0匹 
 2016年7月17日変態 3匹 → 7月30日 2匹 → 2017年4月16日 2匹 
 2016年7月30日変態 3匹 → 2017年4月16日 3匹 
 2016年8月20日変態 5匹 → 10月29日 生存確認 → 12月17日 3匹 → 2017年4月16日 3匹 
 2016年8月20日変態 5匹 → 10月29日 生存確認 → 12月17日 4匹 → 2017年4月16日 2匹 
 2016年9月 4日変態 5匹 → 2017年4月16日 2匹

 生存率は18/33 (約55%)でした。
 9月までに変態した個体を、冬までの期間、林床内で成長させることは可能だったが、それでも約半数は冬を越えられなかった。
 餌の量を増やしたり、冬囲いの時期を早めるなど、工夫が必要。



3月4日(日) いもりの里の様子(報告:山田さん)

 正面奥の右端の池にカエルの卵3塊(添付写真)、左奥の池のうち右側の池にカエルの卵2塊を確認しました。
 <昨年は2月21日でした。10日ほど遅いようです。千葉>
 タネツケバナ、オオイヌノフグリは咲いていますが、その他の春の草花はまだのようです。



2月26日(日)イベント「いもり学習会」を開催しました。

 参加者:
  一般       31人(子ども 17人・大人 14人)
  市民ボランティア  2人
  地元        2人
  大学        5人
  事務局       1人
  合計       41人

   




2月17日(金) アライグマの罠が設置されています。 取手市環境対策課の皆さん、ありがとうございます!


2月5日(日)いもりの里の様子(報告:山田さん)。
 おそらくアライグマと思われる糞(直径1cmx長さ4-8cm)が、先々週あたりから多数見られるようになりました。
 1/29時点では2か所でしたが、2/5には新たに7か所(写真)確認できました。
 糞はほぼ田と池の周り全体に散らばっています。
 もちろん足跡もよくみられます。特に朝は濡れた足跡がはっきりと確認できます。
 頭数はちょっとわかりませんが、糞の数が多いので、1匹ではないかもしれません。



1月29日(日)イベント「野鳥観察会」を開催しました。
 講師:山田さん

 配布資料 ダウンロードはこちら →

 参加者:準備中
  一般       26人(子ども14人・大人12人)
  市民ボランティア  2人
  大学       2人
  地元       1人
  事務局      1人
  合計       31人


 野鳥観察会の様子(山田さんの報告)
  野鳥観察会は、風もなく天気にも恵まれ状態としてはよかったと思います。
  遠くの方を飛ぶ鳥や鳴き声は何種類か確認できましたが、やはり野鳥を近くで観察することは難しかったです。救いは最後にノスリが比較的低空で飛んでくれたことでしょうか。
  見られた鳥:シジュウカラ、カシラダカ、ヒヨドリ、キジバト、ツグミ、ノスリ
  鳴き声:カケス、ウグイス、メジロ、

  終了後(2時頃)、上空をノスリ、オオタカ(2羽)、ツミ(?)が舞っていました。
  また、昼間にアライグマが田んぼの畔に新たな足跡を残してゆきました。

 鳥以外の動物の痕跡として、
  ゴイサギ(ホシゴイ)がおそわれた跡(羽の散乱)、ドバトが襲われた跡(羽)
  アライグマの足跡、タヌキの糞、小動物(イタチ?)の糞などを観察しました。

 1/29 野鳥観察会の写真は昼食時の写真1枚しか撮れませんでした。(この日はお手伝いできなくてすみませんでした。千葉)
 ゴイサギ(ホシゴイ)が何者かに襲われて、羽が散乱している写真を追加します。